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あかばねこども園

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所在地
愛知県田原市
用途
幼保連携型認定こども園
延床面積
1654㎡
構造・規模
木造・平屋建て
竣工年月日
2022年03月

街としてのこども園

監修:太幡 英亮/名古屋大学

田原市の保育園統廃合と民営化で実現したこども園です。
敷地は海からも近く、時折、田原市特有の強い風が吹きつけます。
ほぼ三角形の敷地の周囲は道路で、建物は園庭を囲うように配置しました。
木造平屋建ての建物を4つのブロックに分け、各保育室に設けたハイサイドや外壁面の凹凸によって、
道路にそって住宅が連続したような佇まいとなっています。
広場のような園庭、住宅のような保育室、こどもたちが過ごす場は家となります。
子どもたちが過ごす保育室は、活動の場としてのリビング、食事などをするダイニング、
落ち着くことのできるカームルーム、トイレ、流し、玄関からなり、高さ方向にも変化をつけ家のような構えとなっています。
また、室内は架構、仕上げ、家具に木を使いあたたかみのある空間となっており、自宅のように落ち着いて過ごす場が出来上がりました。
保育室のほかにアトリエやキッチンスペース、積み木の部屋、デジタルルームなど子どもたちの多様な活動を誘発する部屋を提案しています。
敷地が2m程度の緩やかな高低差があり、擁壁等で整地することなく地形に合わせた建物配置と、
園庭においては高低差を活かした傾斜、築山など、多様な樹木によって様々な体験を得られる園となっています。
ウッドショックという状況下で発注時期や発注方法を見直し、施工者の小原建設の協力もあり大量の木を使ったこども園を実現することができました。
撮影:SOAR STUDIO


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